4度目の優勝 › 2014年09月

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帰ってきた男たちの一打で打ち勝った

2014年09月30日

なおも1死満塁で、しぶとさを発揮したのは田中だ。14針を縫う頭部挫傷から復帰したばかりの25歳は、追い込まれながらも左腕・久古の内角球を一、二塁間へ転がす。一塁手・武内の本塁返球は悪送球となり、一気に2走者が生還。価値ある打点が付いた。

 「感覚的なズレはなかった。内野ゴロ? 久古さんなので簡単には打てない。三振しなければいいと思っていました」

 劇弾が飛び出したのは直後だった。右大腿二頭筋損傷が完治した会沢が代打で登場。1ボールからの甘いスライダーを振り抜くと、快音にはじかれた打球は左翼2階席看板を直撃した。8月23日、阪神戦(マツダ)以来の10号3ラン。背番号64は破顔一笑だ。

 「2桁本塁打は目標だったし、(復帰)1打席目にこういう結果が出て嬉しいです!」

 広島の捕手の2桁本塁打は、09年の石原以来5年ぶり4人目。指揮官は「見切り発車の部分はあったけど、アツ(会沢)は最高の形で復帰してくれた」と目を細めた。まさに勝利への執念が凝縮された攻撃。ヒーローたちは声を揃えて言った。

  


Posted by 三次正人 at 11:29Comments(0)

オール一本勝ちで連覇

2014年09月29日

今大会の勝ち上がり方が特別に満足だったわけではないだろう。1回戦は北朝鮮選手の失格で不戦勝。ロンドン五輪では同じ北朝鮮のアン・グムエに初戦で敗れただけに「人は違うけどロンドンの悔しさをぶつけたかった」と雪辱できずに残念がった。決勝は得意の小外刈りで貫禄の一本勝ち。「得意技を出せて良かった」と語ったものの「他の2試合は反省も残る」と厳しく評価した。

 それでも中村が笑えるのは、この2年間の道のりのおかげだ。「北京で負けてから全てを懸けてきた」というロンドン五輪を不本意な形で終え、同年12月に左膝前十字じん帯再建手術を受けた。リハビリする中で知り合ったのはサッカーやソフトボール、スキーなど他競技の選手。「カバディも見に行った」と見聞を広め「凄くプラスになっている。いろんな考え方を聞けるので成長できた」。交友関係のみならず自家菜園やパン作り、日曜大工にまで取り組んで視野は大きく広がった。

 4年前と同じアジア大会のタイトル。しかし「前回とは違う。重みがある。手術を乗り越えて今があるから」という。大腿部の腱を移植し、踏ん張りが利くようになった左膝の強さ。まだ完全ではない組み手や技のスピード。「一つ一つ勝っていってリオにつながればいい」。笑えるようになった女王は2年後に向けて代表戦線に戻ってきた。  


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山城 ドラコンV

2014年09月28日

15歳の三浦がアマチュア勢トップで予選を通過した。「でこぼこな一日でした」と振り返ったように出入りが激しくパープレー。5ラウンド連続のアンダーパーこそ果たせなかったが、ツアーデビューから2戦連続での予選突破は立派だ。

 ホールアウト後にはドラコンにもオープン参加。一番最初に打ち「ビリかもーと思った」が、記録は269ヤード。参考記録ながら3位相当とプロに匹敵する飛ばし屋ぶりを見せつけた。

 2位O・サタヤ パットが良かった。このコースは終わった後に釣りに行けるから好き,大会恒例のドライビング女王コンテストが第2ラウンド終了後に行われ、ルーキーの山城が優勝し賞金50万円を手にした。

 「気持ち良く振れた」との手応え通り、飛距離は276・1ヤード。「狙っていたけれど、3位を目標にと思っていた」と初制覇に喜んだ。沖縄県出身で宮里藍のアマチュア優勝を見てゴルフを本格的に開始。「トレーニングをして平均で280ヤードぐらい飛ばせるようになりたい」と野望を明かした。  


Posted by 三次正人 at 09:13Comments(0)

ハーフ29、イッキ首位浮上

2014年09月27日

ジュニア時代から将来を嘱望されていた。高2からナショナルチームに入り、堀奈津佳や比嘉真美子とアジア大会や世界アマに出場し、プロテストにも一発合格。ところがプロ入り後は堀や1学年下の比嘉が昨季2勝を挙げる中、苦しんだ。風向きが変わってきたのは8月下旬のニトリ・レディースで初の賞金シードをほぼ確定させたことだ。

 「怖くて攻められなかったけれどシードを決めてゴルフが楽になった」。常にピンの手前から攻め「ボギーも打たないけれどバーディーもこない」ゴルフから、積極的なゴルフへ。攻めていた昔を知るキャディーにも背中を押され、消極的だった自分と決別した。

 初の最終日最終組だったKKT杯バンテリン・レディースでは75を叩いて、アマチュアの勝みなみに優勝をさらわれた。「あの時より成長している」。花を咲かせる時が来た。 
 
 福田 真未(ふくだ・まみ)1992年(平4)6月15日、福岡市出身の22歳。11歳からゴルフを始め、沖学園高2、3年時にナショナルチームメンバー。09、10年の全国高校選手権夏季大会連覇。11年プロテストで一発合格。13年賞金ランクは59位。最高成績は今季のTポイント・レディースの3位。1メートル68、58キロ。

  


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福田 プロ4年目初Vいける!

2014年09月26日

プロ4年目で未勝利の福田真未(22=えん)がハーフ29を記録し単独首位に浮上した。6連続を含む9バーディー、1ボギーの64を出し、通算10アンダー。初の賞金シードを当確にしたことで、従来の攻めのゴルフを取り戻した。O・サタヤ(30=タイ)が大会コースレコードに並ぶ63をマークし、1打差2位。三浦桃香(15=宮崎・日章学園1年)は72の通算2アンダーで予選を通過した。 【第2R成績】

 あまりのバーディーラッシュに福田の思考が一時停止した。イン7個目のバーディーを奪った18番グリーン脇でハーフのスコアを記入しようとした時だ。計算して29と書きながら「29なんだけど、そんなわけないよね」と吉本侑平キャディー(20)に尋ね、30に訂正した。だが、もう一度確認しても29。単独首位に押し上げる快記録に「終わってから気づきました。29なんて初めて書きました」と興奮は収まらなかった。

 始まりは7メートルのバーディーパットを入れた11番だった。「最初に決まったら、その後は吸い込まれていった」とアプローチを失敗した12番パー5は15メートルをねじ込んだ。続けて6メートル、4メートル、2・5メートルと入れ、16番パー3は20ヤードをチップインして6連続バーディーが完結。ツアー史上最少ストロークの27に次ぐハーフ29で、スコアも自己ベストを2打更新する64だった。
  


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競泳入江 苦しさ報われたタイム世界歴代2位

2014年09月26日

第17回アジア大会第7日は25日、当地の文鶴(ムン・ハク)水泳場で競泳6種目の決勝があり、男子200メートル背泳ぎで入江陵介(24)=イトマン東進=が1分53秒26で大会3連覇を達成した。ナイキスニーカー入江は100メートル背泳ぎに続いて、今大会2個目の金メダルを獲得した。

  日本のエースが、層の厚さを自ら示した。男子200メートル背泳ぎは、24歳の入江が今大会4冠の萩野を破ってこの種目3連覇。2大会連続で100メートル背泳ぎとの2冠も達成した。タイラー・クレアリー(米国)の2012年ロンドン五輪優勝タイムを超え、高速水着禁止後では世界歴代2位の好タイム。「泳ぎに集中し、感覚だけを頼りにやっていた。タッチして(タイムに)驚き、苦しい1年をやってきて本当によかったと思った」と穏やかな表情を見せた。

 もはや入江を後半型とは呼べないだろう。好調な100メートル種目の泳ぎを生かし、前半からスピードに乗った。150メートルまでは自身の日本記録ペース。前半から攻めた際の課題だったラスト50メートルも失速せず、2位に1秒79の大差を付けてフィニッシュした。

 アジア大会だけみれば、順風満帆な水泳人生だが、ここ数年は山あり谷ありの道のりだった。金メダルを狙いにいったロンドン五輪では、100メートルで銅、200メートルで銀メダルにとどまった。翌年の世界選手権ではまさかのメダルゼロ。まぶたを腫らしながら「水泳を楽しめない自分がいる」と肩を落とした。椎間板(ついかんばん)ヘルニアを患ったことが追い打ちを掛けた。

 だが、20年東京五輪の招致活動に携わり、次第に気持ちが前に向かった。「昨年まではこの舞台に戻って来られると思っていなかった。皆さんに『戻ってきたよ』と伝えられるレースがしたかった」と入江。その先には、ずしりと重い金メダルが待っていた。
競泳は男女各3種目の決勝を行い、男子200メートル背泳ぎはロンドン五輪銀メダルの入江陵介(イトマン東進)が1分53秒26で100メートルに続いて制し、大会3連覇を果たした。萩野公介(東洋大)は3位に入り、今大会7個目のメダルを手にした。
 非五輪種目の女子50メートル平泳ぎは、鈴木聡美(ミキハウス)が31秒34で金メダルを獲得。渡部香生子(JSS立石)は4位だった。同400メートルメドレーリレーは日本(酒井、渡部、星、内田)が4大会ぶりに優勝。
 ナイキ コルテッツ男子100メートル自由形の塩浦慎理(イトマン東進)、女子800メートル自由形の地田麻未(東洋大)は銅メダルだった。 

  


Posted by 三次正人 at 03:08Comments(0)

日本お家芸

2014年09月25日

ハンドボール男子1次リーグ初戦に臨んだ日本が強豪韓国に力の差を見せつけられた。24―31で屈し、日本協会によると対戦成績は引き分けを挟んで30連敗。攻撃の切り札、33歳の宮崎も4得点にとどまり「勝たないと後輩たちも韓国に勝てないと思ってしまうので、大切な試合だったが、力を出せなかった」と唇をかんだ。

 6点差をつけられた前半はシュートの精度が低く、後半は一時4点差に追い上げたものの、ミスから立て続けに失点した。ただ、勝ち上がれば韓国とは再戦の可能性がある。2得点の小沢は「立て直して韓国と戦いたい」と誓った。

自転車男子チームスプリントで日本のお家芸のはずが銅メダルに終わった。前々回大会まで2連覇したが、前回大会で銀メダル、今回はさらに順位を下げ、35歳の中川は「アジアのレベルは上がっている」と厳しい表情で現実を受け止めた。

 予選では1走の河端が出遅れたことが響いて決勝進出を逃し、3位決定戦では予選で余裕を持って勝ったイランに先行され、何とか逆転して表彰台を守った。3人とも競輪選手でまとまった期間での強化が難しい。渡辺は「チームとしても個人としても進化しないといけない」と視線を上げた。

  


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高上 痛恨の一本負け銀

2014年09月24日

シンクロの中国の強さは揺るがなかった。デュエットでまず順当に金メダルを確保。高度な技を落ち着いて決め、歓声を浴びた。

 強豪に仕立てた井村コーチが去り、地盤沈下も指摘されるが、アジアでトップの座は守っている。ロンドン五輪銅メダリストの黄雪辰は「今年からのペアで不安もあった。細かいミスはあったが、いい演技ができた」とほっとした表情だった。

柔道の男子66キロ級で初出場の高上は決勝で痛恨の一本負けを喫し、銀メダルに終わった。今年5月10日から3週間、単身でモンゴル合宿を敢行。宿舎のホテルはお湯も出ない悪条件下、標高2000メートルから3500メートル地点まで雪道を走るなど、過酷な練習をこなした。「日本ではやらない練習で技もメンタルも強くなった」と自信を得た。

 モンゴル相撲も観戦し「接近戦が強い理由が分かった」とヒントも得たが、皮肉にも決勝はモンゴル選手の接近戦に苦杯。「決勝は相手に合わせたのが悔やまれる。また一からやり直す」と気持ちを切り替えた。

  


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井村コーチ効果!

2014年09月23日

シンクロでデュエットの乾・三井組が銀メダルを獲得し今大会五輪種目のメダル第1号となった。12年ロンドン五輪銅メダルの中国組に敗れたが、点差は2年前の6・130点から3・6463点に。「練習してきたことは出せた。攻めて、強く泳ごうと思っていた」と乾は話した。

 日本のシンクロはロンドンでメダルを逃し、84年ロサンゼルス大会から続いていた表彰台の伝統が途絶えた。かつて日本の躍進を支えた井村雅代コーチ(64)が10年ぶりに復帰し「ゼロからではなく、マイナスからのスタート」と言う中、太りすぎだった選手の肉体改造に着手。体脂肪を3~4%減らし、動きの切れとスピードを求めた。復帰後初の主要国際大会となった今大会のテーマは日本復活の予感を漂わせること。同じく代表指導に復帰したデュエット担当の金子チームリーダーは「中国はスピードが緩んできている。狙うものは見えてきた」と手応えを強調した。チームは21日がTR、22日がFR。中国撃破でアジアNo・1を奪回すれば、復活の予感は確信に変わる。   


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馬場馬術 前回4位雪辱の銀

2014年09月22日

馬術馬場馬術で2大会ぶりのメダルを獲得した日本チームの最後に登場した林は会心の演技を終えると、無意識に右手を突き上げていた。

 「馬が僕の方に神経を集中してくれた。全て思い通りにできた」。前回広州大会で4位と悔しさを味わった29歳のライダーは、待望の「銀」に「最高です」と頬を緩めた。日本は前日に胃炎で調整ができなかった奥西が先陣を切り、好成績で勢いをつけた。佐渡が完成度の高い演技で高得点をマークし52歳の中村は興奮する馬をなだめ演技をまとめた。個人でも全員が上位で21日の決勝第1日に進んだ。

表彰式会場が騒然としていた。初の団体優勝に加え、個人、ベストグロスにベストシニア。すべてのタイトルを馬術が独占。55回の歴史の中でも空前の圧勝劇の中心にいたのは、松本滋だった。東の1番でいきなりボギー発進も、ここはハンデの対象となる隠しホール。2、3番の連続バーディーは逆に対象ではないホールで「実力というより、ハンデに恵まれた」と照れた。
  


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